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2018.12.17ブログ

寒暖差疲労による自律神経の乱れ・・・1



■寒暖差が激しいと疲れが蓄積し、冷えが進行してしまう

寒暖差の激しい環境にいると、その気温差に対応しようとして、私たちの身体は必要以上にエネルギーを消費してしまいます。この“寒暖差疲労”が蓄積すると、“冷え”が深刻化します。
人間の身体は本来、寒い環境では熱をつくり(交感神経)、暑い環境では熱を逃がそう(副交感神経)とします。
よって、気温差のある環境にいると、頻繁に熱をつくったり逃がしたりするため、身体はより多くのエネルギーを必要とします。

エネルギーを過剰に消費してしまうことで“寒暖差疲労”に陥り、自律神経が乱れ、自分が意識している以上に冷えの症状が急速に進行する危険性があります。
最近は空調が完備された環境が増え、寒暖差への耐性が弱い人が増えている傾向が見られます。さらに、“寒暖差疲労”は冷えだけではなく、肩こり、めまい、顔のほてり、食欲不振など、さまざまな不調を連鎖的に引き起こす可能性が高いので、本格的に寒くなる前に対策をとることが重要です

■寒暖差疲労

寒暖差とはそのものズバリ気温の差で、天気予報などでは1日の最高・最低気温の差を表すのに利用されています。健康面的な捉え方の場合は、室内外問わずに体が置かれている温度の差が概ね5℃以上の場合も指すことが多いです。

春や秋など外気温の気温差が大きな季節の変わり目はもちろんですが、夏や冬の空調によってコントロールされた室内と屋外の気温差も寒暖差ですから、現代はほぼ一年中この気温差・寒暖差が身の回りにある状態と言えそうです。

私達人間を含む恒温動物の体は生命を維持するために、外の気温が暑い時は放熱を、寒い時には加熱・保温を行うように出来ています。しかし寒暖差の激しい環境においてはこの“熱を作る”と“熱を逃がす”という指示・対応の切り替えを激しく行わなくてはいけなくなり、気温が一定に保たれている場合の数倍のエネルギーを消耗すると考えられています。

自律神経の激しい切り替えは気づかぬうちに負担となり、疲労の原因物質であるタンパク質の一種FF(ファティーグ・ファクター)を発生させるとも言われています。この寒暖差(気温差)によって引き起こされる疲労が「寒暖差疲労」と呼ばれています。激しい運動や無理をした覚えがないのに、なんとなくだるい・ぐったりと体が重いように感じるのもこのためなのだとか。

普段と変わったことをしていないのに体がだるかったりぐったりしてしまう原因の一つが、この寒暖差疲労であるとも言われています。ちなみに夏バテの原因としても、昔は汗をかくことでカリウムが失われて低カリウム血症状態に陥ることが主要因でしたが、現在はカリウム濃度の低下よりもこの寒暖差の方が主要因ではないかとする説もあります

■気温差に弱い人の特徴とは?

冬の寒さに体が慣れているころに急に暖かくなると体が油断します。その翌日にまた冷え込んだりすると、風邪をひくこともあるでしょう。

このように昨日と今日との気温差も体への負担となりますが、朝晩と日中の気温差も体の負担となってきます。

家庭も、オフィスも、電車も、お店も、どこにいてもエアコンのきいた快適な環境なっている現代。体が持っている「体温調節機能」はサボリがちになります。

運動しないと筋肉が衰えるように、勉強しないと脳が衰えるように、自分で体温調節しないとその機能も衰えます。

自分の体で体温を調節しなくてもエアコンがかわりに快適な温度に調節してくれる。これでは体が持っている体温調節機能はどんどん衰えます。

その結果・・・

ちょっと寒くなると風邪をひく。ちょっと暑くなると体がバテる。そんな体になってしまいます。過保護にすれば弱い体ができあがってしまいます。

■寒暖差による自律神経の乱れと冷え性

寒暖差はエネルギーを消耗させ、疲労物質を作り出すことで私達の体を疲れさせます。がしかし、単に疲労感を感じるだけではなくもっと悪いことに自律神経を疲れさせて、その機能を低下させてしまう可能性もあります。

先ほど寒暖差を「5℃以上の差」として紹介させていただいたもの、実はこの自律神経との関係にあります。自律神経がバランスを崩しやすくなるボーダーラインが5℃以上の温度差と考えられているためです。7℃以上の気温差がレッドカードだとする説もあります。

なぜ寒暖差疲労によって自律神経のバランスが乱れるかといえば、寒暖差の対応に一番振り回されている温度調節機能を司る存在だから。生きていくうえで適切な体温を維持しようとした自律神経がオーバーワーク状態にになってしまい、交感神経と副交感神経がバランス良く切り替えにくくなります。

加えて血管の外側にある筋肉が寒暖差疲労によって硬直してしまっているため、血管が圧迫されたり、ポンプとしての機能が低下し血行を悪化させます。血流が悪くなることで冷えを起こしますし、自律神経の負担が増してさらに自律神経のバランスが乱れる…という悪循環も引き起こす可能性があります。自律神経失調と冷えのタブルパンチで、肩こり・めまい・頭痛・吐き気・むくみ・ほてり・不眠などの嫌な症状も付随して出現してしまう危険性もあり、嫌なこと尽くしの状態となってしまします。

 

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